医学の進歩の成長が遅くなりそうな予感
医療・医者もビジネスですね。
治療の副作用や合併症に関する医学論文の数が
昨年後半から急激に減少したことが、
東京大医科学研究所の上昌広客員准教授らの
グループの調査で分かりました。
このうち、診療中に起きた個別の事例を取り上げた
「症例報告」はゼロに近づいたそうです。
だいたいにして、調査報告書を媒体として、行政処分や刑事責任追及が行われれば、人間の心情として、報告そのものをためらうのは当然。
薬というものは、大なり小なり、副作用が付きまといます。
風邪薬でさえ、人によっては湿疹や呼吸困難を
引き起こす可能性があります。
しかし、これらの副作用の症例は、あらかじめ発生する可能性を表記しており、
患者側に選択の余地があります。
それは長年の薬を含めた医療研究で
判明しているからこそ、使用時の注意の呼びかけができるのです。
風邪薬を事例にしたので重要性は感じられないかもしれませんが、
今この副作用の研究についてひとつの問題ができてきました。
「症例報告」はゼロに。
厚生労働省が検討する医療事故調査委員会の発足後、
行政処分や刑事責任の追及につながることを医師が恐れて萎縮(いしゅく)し、
発表を控えたためと推測していると見ています。
患者側にとって、これほどの恐怖はないでしょう。
医者側も知らない副作用の可能性のある治療を受けて、
それが原因で死亡してしまう場合があるからです。
だいたいにして、調査報告書を媒体として、
行政処分や刑事責任追及が行われれば、
人間の心情として、報告そのものをためらうのは当然。
完全にシステムの問題です。
報告者の安全を守る規定を設けないと、
医学そのものの進歩どころか、命を救うはずの病院が、
安易に人の命を奪う現場になりかねません。
安全な医療・医学の進歩の成長が遅くなりそうなのが、気がかりです。
医学論文 急減 処分恐れ医師ら萎縮?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000010-maip-soci
